HOW TO FISHING
〜船釣り編〜
〜トラブルシューティング〜
船の上でこんなことが起きたらどうしよう?
そんな不安と危険をシミュレーションして備えておきましょう!
つりジェンヌアンバサダー
晴山 由梨
オマツリしたら?
オマツリとは、釣り人同士の仕掛けや糸が絡んでしまうこと。フェスティバルのお祭りではなくて、まつり縫い、のマツリが語源と言われています。それはさておき、オマツリはお互いさま。マナーを守っていれば、どちらが悪い、ということはありません。まずは声をかけあって、巻いたほうがいいのか、そのまま待ったほうがいいのか、糸を出したほうがいいのか、指示を待ちます。
簡単に外れないときにはスタッフや船長が助けてくれる場合もあります。このとき、あわてて自分だけ巻き続けないように注意。巻いて、待っていて、などの指示があれば、必ず合わせましょう。
もし仕掛けが絡んだり傷んだりしたときは新しいものに交換。新しい仕掛けはよく釣れたりしますので、迷わず変えてみましょう。
根がかりしたら?
アジ釣りではほとんどありませんが、海底に仕掛けが引っ掛かって取れなくなることがあります。これを「根掛かり」といいます。根掛かってしまったときは、竿を持ち上げて、無理矢理外そうとしちゃダメ! 無理に竿を持ち上げると、竿が折れてしまうことがあります。
糸を素手でつかんで無理に引っ張ったり、手に巻いて引っ張ると、手に大ケガをしますから、ゼッタイにダメ!
道糸を引っ張る際は、必ずグローブを付けて、手に巻き付けずに引いてください。
一番いいのは、船長やスタッフさん、あるいは周囲のベテランさんに声をかけて、対処してもらうことです。
もし、だれも手が空いていないようであれば、竿を下に向けて、リールのドラグを締めて、スプールをきつく指で押さえながら、竿を縦方向に持ち上げて、糸を切ります。
危険な生き物たち
※アジではほとんど釣れませんが、毒を持った魚や、トゲが危険な魚が釣れることがあります。絶対に素手で触らず、ペンチなどを使ってハリを外して海に帰しましょう。
[危険!]コクチフサカサゴ
ヒレの棘に毒。カワハギ釣りなどで釣れる。
[危険!]フサカサゴ
ヒレの棘に毒。アマダイやオニカサゴ釣りなどで釣れる。
[危険!]ハオコゼ
ヒレの棘に毒。カワハギ釣りなどで釣れる。
[危険!]アイゴ
ヒレの棘に毒。
[危険!]アカクラゲ
早春~夏にかけて仕掛けなどに付着。触ったら必ずよく洗うこと。目に入ると危険。
[危険!]カサゴ
毒魚ではないがカサゴの棘も刺さると腫れたり、痛むことがある。
船酔いや体調の悪化、ケガをしたら
暑い日など、船の上ではこまめな水分補給を忘れずに!
船酔いの場合は無理せず楽な姿勢で休むようにします。暑い日や寒い日、雨の日などは船長に確認してキャビンで横になると楽になることがあります。追加で酔い止め薬を服用すると効くこともありますが、過度な服用はおすすめしません。
体調の急変により耐えられない痛みや苦しさを感じるとき、ハリを深く刺してしまったり、大きな切り傷を負ってしまった場合はなどは、船長に告げてください。
※事前に風邪の症状がある場合は、必ず船宿に連絡して、その旨を告げたうえで、乗船をキャンセルしましょう。
釣りが終わったら
オケやバケツなどを元の場所に戻して、釣り座の周りを片付けて、軽く流しておきます。
魚をオケに入れたままにしておくと傷んでしまうので必ずクーラーボックスに入れましょう。
ゴミはまとめておき、しまっておきます。所定のゴミ箱がある場合は捨てますが、飛ばないように注意しましょう。
クーラーボックスはそのまま持ち帰っても、重い場合は水を抜いて、氷を足して持って帰ってもOKです。
釣りたてアジの刺身&なめろう
◉調理・撮影/晴山由梨
釣った魚は格別においしいと言うけれど、中でもアジは一番その違いが分かる魚かもしれません。
どんな料理でもおいしいけれど、まずは自分で釣り上げたアジで超新鮮な刺身となめろうにチャレンジ!
クーラーボックスで冷やして持ち帰ったアジは、血抜きや生き絞めを施していなくても素晴らしく新鮮です。
◉ 作り方
1.まずはウロコを取り(まだゼイゴは落とさなくていい)
2.頭を落として内臓を取ったら洗って水分をよく拭き取る。
3.腹と背から包丁を進めて
4.三枚おろしに。(中骨やカマと胸ビレは素揚げにして塩を振るとおつまみになります)
5.皮は頭のほうから手でむく。このときゼイゴも一緒に取れます。
7.腹骨をすき取り(身が着いてもきにしない!)身の中央にある血合骨を包丁をV字に入れて取り除く。
8.食べやすい大きさに切って、大葉などの上に盛り付けておきます。
9.なめろうは血合い骨を取った身を切り
10.細かくたたいたらしょうゆ・味噌・ショウガ・ネギ・大葉を加えて、さらにたたいて盛り付けて完成。
13.しょう油とショウガ、お好みの薬味を添えていただきます。
いかがでしたか?「初めての船釣り入門」
私も初めての時はとっても不安だったんですけど、でもやってみるととっても楽しいので、
皆さんも是非チャレンジしてみてください!
つりジェンヌアンバサダー
晴山 由梨